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2006-12-02

検索と表計算のマッシュアップ

Google Docs & Spreadsheets(のSpreadsheet)に新機能が加わった。特に新しい関数(function)は、未来的だ。

表計算で、こんなにワクワクしたのは、Visicalcを初めて使って以来のことだ。

加わった新関数は2つである。早速試してみた。
1つは、GoogleLookUp関数、もう一つはGoogleFinance関数である。

名は体を表す。関数の名前にGoogleを冠していることを注目していただきたい。
表計算と検索の結びつきが実現したのだ。

どんなことが出来るかというと、表計算のセルに、Googleで検索をした結果が表示されることである。

たとえば、日本の人口。従来の表計算ソフトでは、これを検索などによってあらかじめ調べたデータをセルに記入していた。ところが、GoogleのSpreadsheetのセルに、日本の人口の取得を指示する式(関数)を記入すると、Googleが調べた日本の人口をそのセルに表示してくれるのである。

セルへの記入は
   =GoogleLookup("entity", "attribute")
のように書く。entityは対象、attributeは属性と読みかえて下さい。
「対象」とは、日本、ミシシッピ川、オードリーヘップバーンのような実体の名前。「属性」とは、その対象が持ちうる要素。日本だったら、人口、GDP、首都のようなもの。ミシシッピ川なら長さや流域面積、オードリーヘップバーンなら、生年月日、性別、国籍など。必ずしも数値である必要はない。つまり、
   =GoogleLookup("USA", "Capital")
と書けば、Washington DCと表示されるのである。

残念ながら今のところ、日本語は通らない。

このことだけでも、結構な驚きだった。が、更にすごいのは、表計算の性質を利用して、いろんな引数(entity, attribute)の組み合わせでデータが比較できることだ。つまり、国の名前(entity)を縦一列にずらっと並べ、首都、GDP、インターネットユーザー数などのattributeを横一列に並べて、先ほどの関数式のところにセルの番地を当てはめると、国別のいろんな要素で比較が出来る。例えば、
   =GoogleLookup(A4,B2)   ----(注1)
といった具合である。セルの記号はコピー出来るから、要素を書いてひとるつのセルに式を書き、あとはコピー・ペーストするだけで、壮大な比較がいとも簡単にできる。取得したデータを使って、インターネット使用人口一人当たりGDPのような計算が、時間をかけずにできるのである。

1つ1つのセルのデータには、出典がURLでメモとして表示される。どこのWebページから引っ張ってきたものなのかがセルの上にマウスのポインタが乗ると表示され、クリックすればその数字を取得したページに飛んでゆく仕掛けがなされている。

ただし、今のところ次のような問題点がある。
1.当然ながら、Webページに求めるデータがない、またはGoogleが自動的にそれを取得、加工できる形で記述されていなければ、知りたいデータは表計算に反映されない。

2.取得できるデータはまだまだ不十分だ。(例えば韓国や中国のデータはほとんどない。日本でも首都を表示させようとしても、データが取得できずN/A(Not Available:利用不能)だと返された。

3.上述したように、日本語を引数としたデータ取得はできない。

まだまだ、実用的だというには不十分だ。しかし、XMLが制定されつつあった90年代後半には全く実感の湧かなかったことが、本当にできるようになったのだ。表計算というフォーマットの可能性が一挙に広がった。

さて、GoogleFinance関数だが、できることは、各企業の株にまつわる数字(アメリカの株式市場データによる)が取得できることだ。シンタックスはGoogleLookupと似ていて、GoogleLookupの式のLookupをFinaneに、Entityのところにアメリカの証券取引口座の略称(Googleなら"GOOG"である)。 

またAttributeのところには、その日の最高値、最安値や出来高をはじめとするValueの1つを入れる。つまり、複数の企業の株などの財務数字を同時に調べて比較できるのが特徴だ。

Financeの数値は、20分ごとにUpdateされるそうだし、Lookupも更新は行われるそうだ。つまり、データが今はなくても将来的に埋まってゆく。

表計算も"育成"の感覚をもてるようになったということか。
Web2.0だなあ。

注0.それぞれの関数のシンタックスや使用例の詳細は、こちらを参照されたい。(英文)
   Google Docs&Spreadsheetsの新機能と概説
   GoogleFinance関数
   GoogleLookup関数

注1. 試してみたらこの方法は可能だが、GoogleのHelpページでは記載されておらず、引数は””で括るように、と注意書きがある。なお、Google FinanceではHelpページにセルの番地を指定した例が書かれている。    

注2. 新しい機能としては、関数のほかに3つある。1つはパーソナライズサーチのページに付加できるようになったこと。2つめは更新記録がとれるようになったこと。3つめは、パブリッシュできるようになったことである。これによって、先に指摘したGoogleの三層構造社会モデルの適用が進んだことになる。

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